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神経細胞に特徴的なカルシウムシグナリングの理解を通じて、脳の形成、変化のしくみと、その破綻による精神・神経疾患の病因や病態についての研究を推進します。これにより、生命現象における真理の探求と、医学・医療への貢献を目指しています。

研究概要

神経細胞のカルシウムシグナリング(細胞内カルシウム動態およびカルシウム依存的に活性化される一連の分子経路)は多彩であり、健康な脳機能発揮において必須であることが分かっています。その裏腹に、カルシウムシグナリングの異常が、精神疾患の発症に関与することが示唆されていますが、その病態はほとんど分かっていません。

私たちは、2つの研究テーマ、①正常な脳機能を支える神経回路形成とその破綻に伴う精神疾患の病態理解、②喜びや恐怖、不安といった感情の制御における扁桃体機能、について、神経細胞に特徴的な分子経路を手掛かりに研究を推進しています。 特に、自閉スペクトラム症や学習障害といった発達障害、うつ病などの情動障害に焦点を当て、その基盤となる分子・神経機構の解明をめざしています。

神経科学の研究では、近年目覚ましい技術革新があり、これまで知り得なかったことが解明できるようになりました。当研究室も技術的発展の恩恵を享受し、①、②の研究テーマに対し、分子細胞生物学、in vivoを含むカルシウムイメージング、組織学、行動学、回路操作、など、新旧様々な方法論を駆使し、培養神経細胞から脳内(in vivo)現象を研究対象とし、主にマウスをモデル動物として用いた基礎研究を行っています。新しい技術が次々と開発され、今後益々の発展が期待される神経科学はとても面白く、難しくもやりがいがあります。

現在研究室では、様々なバックグラウンドを有する大学院生(修士課程・博士課程)を募集中です。上記のような研究に興味のある方は、竹本までご連絡下さい。学部生の受け入れも行っています。

News & Topics

2026年度大学院生募集中!

当研究室では、2026年度大学院生(修士課程・博士課程)を募集中です。修士課程入試の願書受付期間は2025年7月7日(月)~7月11日(金)、博士課程入試は年2回あり、願書受付期間は第1回が2025年6月2日(月)~6月6日(金)、第2回が2025年11月10日(月)~11月14日(金)となっています。

様々な研究手法により脳の機能や病気の謎を解き明かしたいという意欲を持ち、真摯に研究に取り組むことができれば、出身学部は問いません。興味のある方は気軽に竹本までメールにてご連絡ください。連絡先:竹本さやか(stakemoto at riem.nagoya-u.ac.jp)(atは@に変換)

詳細は医学系研究科HPをご確認ください。

2025.08慢性的なストレス負荷を反映したモデルマウスにおける、扁桃体の分子レベルの変化を解析した論文を、Frontiers in Molecular Neuroscience誌に発表しました。
2025.07潘さんの博士学位審査が行われました。論文受理と学位審査終了のお祝いを開催しました。
2025.06竹本さやかがAMED「脳神経科学統合プログラム」に採択されました。
2025.06塩田さん、楊さんが東海国立大学機構メイク・ニュー・スタンダード次世代研究事業のRESEARDENTに選ばれました。
2025.04楊さんが卓越大学院 情報・生命医科学コンボリューション on グローカルアライアンスCIBoGプログラムの第7期履修生に選ばれました。
2025.04楊秋男さんが博士課程学生として研究室に加わりました。塩田さんも博士課程に進学しました。
2025.03塩田竜亮さんが修士課程を卒業されました。おめでとうございます。
2025.03神経発達症患者で報告されたシナプス可塑性に重要なリン酸化酵素である カルシウム/カルモジュリン依存性タンパク質リン酸化酵素(CAMKIIα)の変異をもつモデルマウスを開発し、知的発達症の病態理解につながる分子・細胞メカニズムを解明した研究成果を、Trenslational Psychiatry誌に発表しました。潘さんの博士学位の論文になります。プレスリリース
2024.04山本さん、田中さんが卓越大学院 情報・生命医科学コンボリューション on グローカルアライアンスCIBoGプログラムの第6期履修生に選ばれました。
2024.04山本さんが公益財団法人武田科学振興財団医学部博士課程奨学助成に採択されました。
2024.04田中帆佳さんが修士課程学生として研究室に加わりました。
2024.04 研究医を目指す人のためのプログラムで初期臨床研修を行いながら研究を行っていた山本幹泰さんが博士課程に進学しました。
2024.04堀金慎一郎が基盤研究Ⅽ、小澤享弘が若手研究に採択されました。
2023.08東邦大学理学部生物分子科学科、東京大学医学系研究科神経生化学分野との共同研究で、CLICK-III/CaMKIγの脂質修飾様式と膜局在およびシグナル伝達経路の関連を調べた研究成果を、Frontiers in Cellular Neuroscience誌に発表しました。
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